全面リフォームをするには、大金がかかる為、
適正な価格であるかを見極める意味で「相見積」を取られる方が多く見られます。

より良い工事を、より安価で出来ることにこしたことはありませんから、
実際には３～４社程度の中から、比較検討して業者を決定する、といった感じです。

しかし、より良い工事をより安く、と言うのは実際にはどういうことなのか、が問題です。
具体的にプランや内容が決まっていて、「全くの同条件」で価格を比較する場合、
いわばコンペのような比較方法を取れれば、単純にコストの安い業者を選択できるため、
公平に決められるような気がします。

しかし、全面リフォームにおいては、注意が必要なことがあります。
それは「追加費用の有無」です。

先ず、「全くの同条件」で比較できるのは、あくまでも目視による現状の状態から
予測される計画の範囲内での見積もりです。
サッシや、建具、住宅設備等仕様や大きさ等が解っているものは、
定価と仕入値、利益率で販売価格が出せるわけですから、
費用の比較がし易いのですが
（とは言え、全面リフォームで使用される部材は相当な量なので、
それらを把握し、比較することだけでも相当な知識と労力がひつようです）、
実際に工事着手後、解体してみると、当初の計画通りにいかないことが判明したり、
余計な労力を必要とされる場合があります。

ですから、相見積りを取る際には、安い方が良い、
という以外にも、追加費用の有無や、万が一の際の対応方法等も
確認が必要です。

前述までの条件を合わせた金額の比較、以外の相見積りの意義は、
「業者によって異なる提案を比較する」という事です。
予め、住みたい家のイメージまでを伝え、工法や素材、プラン内容まで
お任せで業者に依頼してみる、という方法です。

こちらの方法では、自分たちが知っている以外の知識や経験をもって、
提案をしてくれます。
提案内容は業者によって異なり、特長や得意分野を盛り込んだプランは嬉しいものです。
予算を予め提示して、大まかな要望を伝えておくことで、
より魅力的な提案が出来るように各業者知恵を絞ってくれるため、
全面リフォームや建築に対する知識の浅い方でも、楽しんで業者選びが出来ます。

しかし、この場合の注意点は「業者の実力の比較がし難い」ということです。
提案が一見良さそうに見えたとしても、やはり実際に工事をする際には
材料や施工方法なども重要です。
金額はほとんど同じでも、内容によっては耐震性を欠くことがあったり、
採風や採光への配慮が足りないものであったり、
と、実際に出来上がった時点で後悔するようなものであったりするわけにはいきません。

「全面リフォームを考えているけど、全面リフォームが出来る業者を
自身で探し、依頼することが難しい」と感じておられる方に、
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