大規模リフォームって、いったいどこからが大規模なの?
大規模リフォームって、いったいどこから大規模なの?
リフォームは大きく分けるとすると、大規模リフォームと部分リフォームに分かれます。
文字通り規模の大きなリフォームと、部分的で規模が小さなリフォームということですが、
実はその境界が決まっている訳ではありません。
例えば金額で分けると分かりやすいのですが、それも難しいでしょう。
まずは「大規模リフォームとはどのようなものを指すのか」をよく理解することで、業者選びのポイントが見えてきますので、
今回はその件についてお話したいと思います。
まずは「部分リフォーム」について考えてみましょう。
イメージ的には少額で短期間で終わる工事というのが分かりやすいでしょう。
例えば便器や洗面化粧台を取り替える工事など、単純に機器の取り替えで完結するような工事内容は明らかに部分リフォームと定義できます。
さらに少し広げて考えるならば、先ほどのトイレや洗面所の内装を取り替えと同時に考えるようなケースまで部分リフォームと考えて良いでしょう。
部分リフォームの特徴は短期間の工事であることを前提に、工種が少ない(職人さんの種類を多く必要としない)ことです。
先ほどの便器や洗面化粧台の取り替えであれば、水道設備の業者さんだけで工事を完結することができますし、
他にも床の修理などであれば補修専門の業者さんや大工さんだけで仕上げることができます。
もちろん専門の知識や技術は必要とするものの、少ない職種の職人さんが短期間で工事を終えることができる訳です。
整理してみると、以下のような特徴となります。
工期が短い |
必要な職人さんの種類が少ない |
住人および近隣への影響が少ない |
工事範囲が限定的 |
建物への構造的な影響が少ない |
一方、大規模リフォームはそれに相対する特徴になる訳です。
工期が比較的長い |
複数の職種の職人さんを必要とする |
住人や近隣への影響が大きい |
工事範囲が広く、場合によっては建物全体に及ぶ |
間取りの変更などを伴う |
建物への構造的な影響が大きい |
工期が長いことと2番目の職種の多さとはつながる部分はあるのですが、
大規模リフォームの場合には「工程管理」が非常に重要になってきます。
工事は通常、同時にすべての職種が施工をすることができません。
例えば骨組みや形を造る大工さんが仕事をした後に、左官屋さんが下地を整え、
その上から塗装屋さんが仕上げを行う…といった形です。
その途中に電気屋さんや水道設備屋さんが配線や配管の仕込みを行ったりしますから、
どのように工事を進めていくのかを工事を管理する人が決めておかなければ、現場で大きな混乱が起こったり
必要以上に工期がかかったりすることになるのです。
また、工事範囲が広いことも住人への影響を大きくします。
場合によっては住みながら工事をするのが難しいことも十分に考えられますし、
住みながら工事をする場合には、余計にそういったことへの配慮が求められる訳です。
実際に工事をしているところと生活ゾーンとが隣り合っている場合など、場合によっては大きな事故にもつながりかねません。
さらに、構造的な観点で考えると、例えば構造の補強を伴うような工事は例え家の一部であったとしても
「部分リフォーム」とは呼びづらいところがあります。
家の全体的なところを考慮した上で、一部を触るということになりますから、前述の部分リフォームとはやはり質が異なります。
また、間取りを変えるようなリフォームの場合には特に、「暮らし方」にも注目して提案できるような経験と知識、
それに提案力が必要となってきます。
このように、単純に金額で線引きできないような違いが同じリフォームの中にも存在します。
必然的にリフォーム会社の中にも、どちらを得意とするか特徴によって違いが出てきます。
部分リフォームばかりをやっている業者に大規模なリフォームを頼むとどうなるか、はおよそ検討がつくでしょうし、
逆に大規模なリフォームを得意として手掛けている業者には、部分的なリフォームは手間ばかりが掛かってしまうので、
相手にされないこともあります。
まずは自分の考えるリフォームの形がどちらに当てはまるのか、見極めてから業者を探すことが必要だと言えます。
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