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大規模リフォームの照明計画

大規模リフォームの照明計画

単純に内装をやり替えるだけのリフォームとは違って、間取りを変更するようなリフォームや全面リフォームの場合には、よく照明の計画も見直されます

築年数がある程度たった住宅の場合、当時は今ほど照明についての意識は高くありませんでしたから、各部屋の中央に1箇所だけ配線されていることが多く、シーリングライトと呼ばれる天井付けの照明器具を1灯つけてそれで終わり、という形がほとんどだったかもしれません。
もちろん、部屋の明るさが確保されていればそれで良い、という観点では、問題がある訳ではありません。

ただ、近頃の明かりのトレンドとしては、多灯照明といって部屋の各所に用途に応じた照明を配灯するケースも増えています。
明かりを使い分けることで、部屋の雰囲気をシチュエーションに合わせてコントロールしようという考え方です。例えば、昔ながらの間取りの構成では、和室・台所・応接室、というように分かれていました。
ところが昨今では、家族が過ごす時間が一番長くなっているのはリビングという家庭が多くなっています。
リビングの中でTVを観たり、子供が宿題をしたり、ゆっくり晩酌をしたり、友達が来たときには応接室というよりはリビングで、という人が多くなっており、1つの部屋でありながら、様々な用途で使われるようになってきているのです。
その場合に、照明器具も使い分けをすることで部屋の雰囲気を変化させることができるという訳です。

もちろん、今までなかった所に新たな配線をしていく必要がありますので費用は余分にかかってしまいますが、ある程度壁をめくったりする工事を予定していなければ、配線自体も難しくなりますから、ある意味チャンスでもあるのです。
逆に、壁や天井が仕上がった状態で新たな配線を計画する場合には、露出配線といって配線がむき出しのものになってしまいます。
事前にしっかり計画しておくことで、すっきり綺麗に見せることができるのです。

多くのリフォーム会社では、照明器具やカーテンといった工事は「インテリア」に分類されるため、当初のリフォームの計画には見積りとして含まれないことが多くなっています。
まずは照明も含めた提案をしてもらうことが可能なのかどうかを先に確認しておき、間取りの計画がある程度固まった段階で提案してもらうと良いでしょう。

Kousuke Kitamura

≪大規模リフォームその他の虎の巻はこちら≫
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