諸経費について
諸経費について
全面リフォームの見積りをとると、
多くの場合に「諸経費」という項目が記載されていることが分かります。
耳慣れないこの「諸経費」という言葉、いったいどのようなものなのでしょうか?
工事に限らず、物やサービスを提供している会社は通常価格を設定しています。
お客である会社や個人はその価格で購入することになるのですが、
実はその価格というものは色々な要素から成り立っています。
一番分かりやすいのは原価です。
その物をつくるのにかかった費用あるいは仕入れるのにかかった費用、
サービスそのものに必要になる費用のことです。
ところが企業というのは必ず利益を出して存続していく責任がありますから、
原価だけでは経営できません。
会社を運営するのに必要な人件費、本社や事務所を維持するのに必要な費用、
通信・交通費、その他さまざまな費用が必要になります。
通常販売されている物やサービスというのは、
すべてそれらの費用も含めて決められていますから、
会社はたくさん売ることで利益を増やすことができるということになります。
建築の場合も基本的には同じなのですが、少し異なる点があります。
それは提供する商品が都度異なっているということです。
工場で造った同じものを販売する訳ではなく、
計り知れないほどの部品を集めてきて組み立てます。
また、現地で作業する人の数も作業内容によってまったく異なります。
建築業の見積にはその辺りの内容を踏まえて記載され、
長く続く慣わしの中で諸経費という見積項目が使われるようになりました。
ただし、ここに決まったルールがないのも現実です。
何パーセントの諸経費になっているかは基本的に会社によって全く異なります。
(似たようなところも実は多いのですが)
では諸経費のない会社が一番よいのか、というとそうとも言い切れません。
先ほど挙げたような原価以外の費用も必ず必要になりますから、
個々の単価に振り分けて水増ししているに過ぎないのです。
結果、建築の見積というのは非常に難しいものになります。
単価が記載されているからといって、各社共通の基準ではないですから比べづらい訳です。
したがって、見積を見るときに一番大切なことは何が入っているのか
その内容で総額いくらになるのかということになります。
諸経費にいったいどのようなものが含まれているのか、担当者に聞いてみましょう。
答えにくいこの質問に明確に答えてくれるかどうか、
というのは会社を吟味する際のひとつのヒントになるかもしれませんね。
十分に話し合って、何が含まれているかをしっかりと把握しておくこと、
それが全面リフォーム成功の秘訣です。
見積が出る前の打合せが非常に大切ですから、
しっかりと担当者と話をして内容を詰めておきましょう。
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