耐震補強をする本当の理由
私たちが全面リフォームの技術営業をしていたころ、
よく耐震補強をしたいという要望をされるお客様に
その理由を尋ねると、家が傾いているからと答えられることがありました。
そこで、注意しなければならないのは、
その傾きが本当に建物の耐震性の原因なのかどうかという事が挙げられます。
家が傾いていることの原因が、
経年による変化や地震などで建物が揺らされて起きたものであれば
確かに耐震補強をすれば、壁がバランスよく補強されて揺れにくくなるので
効果があると思います。
しかし、地盤そのものが沈下していることが原因で、家が傾いている場合は
その地盤を直さないといけない場合が多いのです。
確かに、築年数が相当経っていて最初に沈下した地盤が落ち着いている場合は
それ以上さらに沈下が進むとは考えられないこともありますが、
現在も傾いていっている場合は、その原因を調べないといけません。
お客様が耐震補強をしたいと要望したからと言って、
詳しく調べず耐震補強しましょうということが
業者やあるいは担当者によってはあり得るのです。
すると原因が他にあるのに、無駄とは言いませんが耐震補強をしても
その効果に疑問がでます。
高い金額を払って行う耐震補強工事は、
意味のある安心して暮らせる効果を期待したいものです。
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