大規模リフォーム 水まわりの工事が高くつく訳
よくご質問としてお聞きしたり、
「水まわりは高くつくよね」
というお声を聞いたりすることがあります。
今回はなぜ高くつくのか?について触れてみたいと思います。
まず第一に住宅設備機器(システムキッチン・ユニットバス・トイレ・洗面化粧台など)に
通常の居室よりも費用がかかってしまう点があります。
これは分かり易い部分です。
次に居室にはなく水まわりで発生する金額としては
設備の配管費用などの大工さん以外の職人さんによる工事が複数発生するということです。
建築工事の中で、一番コストがかさむのが人件費です。
職人さんがたくさん入れば入るほどお金がかかってしまうのです。
そしてもう一つは、大規模リフォームを考えるときに見積金額が大きくかわってくる項目として
水まわりの間取りの特性が挙げられます。
キッチンはまだしも、
お風呂や洗面所・トイレといった空間は居室よりもずい分狭い場所になります。
もちろん同じ場所で設備を入れ替えたり取り替えたりする分にはあまり影響がありませんが、
水まわりの位置を変えるときが問題です。
例えば、小さく区切られた部屋をなくし、水まわりを全然別の部屋に移動させる場合、
元々の水まわり位置は壁を取り払い、部屋に改造したりしていく必要があります。
壁を取ったり、柱を抜いたりする場合には必ず補強もしておく必要がありますから
その部分に費用がかかります。
また、水まわりの移転先でも、今までなかったところに壁を設けたり
基礎を新しくつくったりしていかなければなりません。
明らかに間取りを変えることで、大幅にコストが上がってくる結果になるのです。
特に予算が限られている場合などは
極力水まわりの位置を動かさない方が金額は安くなります。
ただし、水まわりの位置を変えることで、家事動線が改善されたり、
日当たりがまったく変わったりすることがあるのも事実です。
見積が出てきたり、概算でも金額が分かってきた場合には
その辺りも踏まえながら、全体の計画を調整していくのがよいかもしれません。
Copyright © Reform Compass All rights reserved.