大手の企業に呼んでいただき、大規模リフォームのセミナーを行うことがよくあります。

その時に、個別相談というのを、その日だけ限定で行うのですが、
業者さんに求めることの一つに、「提案してほしい」というものがあります。

提案というのは、どういうイメージをされていますか？と聞きますと、
「このような要望されているけど、こっちが良くないですか？」
という、より良い方法などを教えてくれること、とのことです。

やはり、自分の考えるリフォームのカタチを超える内容を教えてほしいということで、
それが、良いかどうかの判断をする場を作ってほしいということです、
その為には、まず、お客様のことをリサーチしなければなりません。
・建物や立地条件、法規などの物理的な条件
・ご家族の事情や考え方、想い
・色合い、デザインや素材の好み
など、いろんな要素があります。

そして、そのほとんどは、人や家それぞれです。
しかし、ご家族の事情や考え方、想いをリサーチできていないことが
実は多いのではないかと思います。
例えば、自然素材を使いたいと言われたとすると
その理由は一瞬、デザインや素材の好みのように思われることが多いかもしれませんが、
人によっては、アレルギーがあり、健康的な理由なのかもしれません。
また、無垢材の木を使うことまで求めていないこともよくあります。
逆に、しっかりと勉強して、きちんとした具体的なご希望を持っている方もいます。

つまり、その人が求められる理由や考え方を的確にリサーチしなければならないということです。
その上で、より良い方法がないかをプロとして提案してほしいということです。
そこで、提案ですが、
ご自身から、伝えてみるのも良いと思います。

リフォームを考えるに至った経緯、キッカケ、または想いは何か、
例えば、高齢の母の為に、今の不便な暮らしを改善して安心したい、
子供部屋の環境や共有空間の在り方を変えて家族関係を改善したい、
孫が泊りに来るようになったから、地震に強くしておきたい、など
ご要望する理由はどういうことか、
例えば、
キッチンと和室をつなげてリビングにしたいのはなぜ？
対面キッチンにしたいのはなぜ？など、
よくある要望でも理由は本当にさまざまです。

そういうことを、自らお話することで、
業者さんの担当者さんも、それなら・・・といろいろ一生懸命考えてくれると思います。
結果、より良い提案が出てくるように、たくさんのお話をして、
自分たちのことを理解してもらいたいものです。
それが、より良い提案が出る秘訣だと思います。

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