中古の古民家を買って住む
古民家というと、通常は先代やもっとそれ以前から
代々受け継いできた家であるケースが圧倒的に大多数だと思います。
ところが、当然さまざまな事情がある中で手放された古民家も存在する訳で、
中には中古の古民家を買ってリフォームして住みたいというご要望の方もいるようです。
もちろん、中古住宅は不動産の流通価格で相対的に変動するものですが、
田舎の方に行くと、土地価格が安く、また建物も築年数は相当古いケースが多いですから
ほぼ土地のみの価格で購入できる可能性もあるといえるでしょう。
ところが、中古の古民家を買ってリフォームするには、注意しておかなければならないポイントがあります。
それは、自分が実際に住んでいない以上、劣化している部分を正確に理解しておく必要があるということです。
古民家は通常、その規模が大きいことがこの問題をより大きくしています。
中古の家を買ってリフォームするという人の中には、
悪い部分や自分の気になる水まわりだけをリフォームして住むといったようなケースがあります。
それが古民家となると、悪い部分があちこちに見つかったり、
住む上で触りたいところが、数多く出てくる可能性があります。
そして例えば屋根瓦が傷んでいるのを気づかずに購入したとします。
古民家は平面上の面積も大きいことが多く、屋根面積は広大です。
それを元々の風合いを残すために和瓦で葺き替えることを考えたりすると、
屋根だけで軽く1000万円近い費用が掛かったりします。
大きな古民家を維持していくためには、費用も多くかかるものなのです。
ですから、中古の古民家を購入しようとする場合には、
所有者の許可を得た上で、事前に調査をしておくことをおすすめします。
場合によっては、その調査結果によって購入を見送るということも必要でしょう。
調査そのものは、大手のリフォーム会社であれば無料で屋根・床下・建物などの調査をおこなってくれることがあります。
当然あらかじめ、購入予定であることを伝えておく必要はあると思いますが、
購入資金だけでなく、購入後のリフォームにはたしてどれぐらいの費用がかかるものなのか、
しっかり調べながらお話をまとめていかれると良いと思います。
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