古民家リフォーム 自然素材を考える
古民家のリフォームをする際に自然素材を使うことがあります。
最近でこそ建築仕上材としての自然素材利用は増えてきていますが、
そもそも自然素材を使うととても高くなるのではないかと思っておられる人が多いように思われます。
もちろん、自然素材と一口に言っても、様々なものがあります。
確かに、例えば一般的な工業製品の合板フローリングと無垢板のフローリング材とでは
商品自体の価格も違いますし、その仕組み上、大工さんの手間もまったく異なります。
壁をビニールクロスに変えて珪藻土や高級品の紙クロスなどを使うと
これもまた当然高くなることが予想されます。
しかし、業者によっては、一般的には相当高くなる素材でも仕入れの方法を工夫したり取引の仕組の違いによって
思ったほど高くならないこともあるのです。
そのような業者は「自然素材」を得意分野として自身のHPや広告に謳っていたりしますので
調べてみたら結構出ています。
ただし、重要なポイントは、自然素材がなぜ自分にとって必要なのかを明確にして
考えなければならないということです。
化学物質の放出などが理由なのであれば、純粋に基準をクリアーしている
一般建材を選定すれば良いだけかもしれませんし見た目が素敵だからということであれば、
その後のメンテナンスが大変であったり、物によっては経年変化が早いなどの
デメリットがあることを知っておく必要がありますので、
業者にそのあたりのこともよく聞いておくことが大切です。
しかし、やはり古民家は元々、すべてが自然の素材でできていた建物です。
木材の香りや温かみのような、現代の大量生産された建築部材には少し欠けた要素も
自然素材からは体感的に感じることができることも多く、
家族の安らぐ空間をつくり、気持ちを和やかにしてくれるという目に見えない効果も期待できるでしょう。
そういう意味で、古民家に住む人ほど、場所・状況に応じて積極的に検討してみても良いのではないかと思います。
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