白蟻業者の罠 大規模リフォームを考えていない方へ
シロアリの被害は恐ろしいものです。
木材の特にやわらかい所を食害し、土台や柱など、「構造体力上重要な部分」に被害を与えます。
一般にシロアリは、床下の巣(コロニー)に生息し、
床下から「蟻道」と言われるトンネル状の道をつくりながら地上の木材等を食べ進んでいきます。
普通、床下なんて、住んでいる人でさえもそうそう見ませんよね。
そして梅雨時になると(丁度今頃の季節)、群飛といって、
羽アリが一斉に飛び立つことで、初めて家にシロアリがいた事に気が付きます。
気づいた時点では既に食害は進んでいたことになります。
そんな恐ろしいシロアリを防ぐ方法があると、薬剤の散布や塗布などの対策を提案、施工する業者がいます。
しかし、中には適正価格ではなく、法外な価格で販売する営業目的の会社もあります。
シロアリがいるので、その対策のために薬剤を散布するところから始まり、
床下が湿気ているのがシロアリ発生の原因として(間違いではないのですが)、床下の感想を促す調湿材や換気設備を提案し、
既に構造に被害が出ているからと、金物で固定したり、プラスチック製の束で床を支える工事の必要を説いたり、、、。
このあたりから際限なく営業が始まります。
別の金物で屋根裏や土台と壁を緊結(?)する金物を。
湿気の原因はお風呂からの水漏れだとして、ユニットバスへの交換を。
お風呂をせっかく新しくしたから、より経済的にするためには太陽光を。と、
一度任せている業者だから信頼したい(既にした工事を否定したくない)、断りにくい、という心理をついて
次から次に提案し、結果 家全面にリフォームをする結果となってしまった、、、。
しかも、市場価格よりもすごく高額で。
予め大規模リフォームを考えている場合、
事前にしっかりと調査をしてもらうことが重要です。
大規模リフォームのノウハウが豊富な業者であれば、
床下や、屋根裏、耐震性など、建築士等により、専門的な調査をしてくれます。
しかも、無料でしてくれる業者も多い。
調査した結果を基に、工事が必要な個所、
今は不要だけど定期的にメンテナンスをお勧めする箇所、
費用対効果として、今回は外しても良いのではと思われる箇所、など丁寧に報告してもらえたり、
経済的にメンテナンス出来るように通気や点検口の設置などの工事提案をしてくれたりと、
永く付き合う上で安心できることが多い。
極端な例ではありますが、リフォーム業者にも様々あります。
安心できる業者を見極めるのは難しいけど、リフォームは業者選びが一番重要です。