大規模リフォーム カーポートの要望をしてみる
大規模リフォームを計画する際に、実は家以外の部分が話題に出ることがあります。
例えば外構工事(がいこうこうじ)と呼ばれるものです。
家を建てたり、それこそ大規模リフォームしたりということがなければ、
なかなか耳慣れない言葉かもしれませんが、これは庭や塀、門まわりやガレージなど
家のまわりの工事だと考えると良いでしょう。
そして、大規模リフォームの話を進めていく中で、よく話題に出るのがカーポートなどの
アルミ系の外構工事に関するお話です。
駐車場を新たに設置する場合だけでなく、
「既存のガレージに屋根を架けて、車や荷物が濡れないようにしたい」
これはごく普通の要望だと思います。
ところが、これができない家や地域がある、というのはご存知でしょうか?
少しだけ法律の話をします。
家を建てるときにも法律が絡んでくるのですが、主に建築基準法という法律が関わってきます。
その中で、地域や土地によって建築に関する制限がかけられているのです。
最も代表的なものでお話をすると、建蔽(ぺい)率と呼ばれるものがあります。
これは、敷地面積に対して、建築面積がどれぐらいの割合かというものを指しますが、
平たく言うと、上空から自分の敷地を見たときに、家の面積が敷地に対してどれぐらいか、ということです。
一般的な住宅地の場合には、これが60%などに制限されています。
敷地に大変な余裕がない限りは、この範囲内でできるだけ大きな家を建てようとする人が多くなりますから、
駐車スペースはそれ以外の空地に場所を確保していくことになるでしょう。
そして、そこにアルミの屋根を架ける・・・これが実は建築面積に加算されてしまうのです。
ここで業者の対応がどうなるか、は大きく分かれるところです。
「カーポートぐらい、問題ないですよ」と進める業者。
あるいは、「実はこういう法律があってですね…」ときちんと説明をしてくれる業者。
施主の要望としては前者の方がメリットは大きいでしょう。
ところが、あくまでもこれは違反工事になってしまいます。
説明をしないということは、
それ自体、施主に知らずに違反工事をさせる、ということになる訳です。
ご存知の通り、「知らなかった」で済まされないのが法律です。
業者にはやはり説明する義務があると言えるでしょう。
家に直接関係しないことが多い外構工事の範囲で、きちんと法律に関しても説明ができ、
どうすべきかを的確にアドバイスしてくれるかどうかは、その業者の姿勢をよく表していると言えます。
話題に出やすい分野でもありますので、あえて要望として話をするのも良いかもしれません。
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