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駐車場を新たに造るリフォーム

駐車場を新たに造るリフォーム

一戸建て木造住宅の大規模リフォームの計画において、新たに駐車場を造りたいというご要望が出ることがあります。

その理由としては、やはり毎月外で借りている駐車場代がもったいないという理由がほとんどです。
自宅の敷地内に駐車場を設けることができれば、月々のガレージ代が浮くということなのですが、本当にそうなのでしょうか。

実は、駐車場を新たに設置するという工事には意外と費用がかかることがあります
例えば、建物の一部を利用して車庫にする場合、間取りを大きく変えないといけなくなります。
車が入る場所については、入口の基礎を撤去することも必要になりますから、耐震評点に大きな影響を与えるケースが多いのです。
適切に耐震診断をして耐震補強をすることが、おそらく不可欠となります。
また、歩道が家の前にある場合には、出入り口のところは歩道を切り下げて出入りできるようにしないといけなかったりしますので、その場合には、行政の管轄する道路の工事も必要となり、申請も含めて手間と費用が大きく増える形になります。
敷地内にスペースがある様な場合でも、擁壁や地盤もさわらないといけないことが多く、
これらも結構な金額がかかることになってしまいます。

一方、ガレージを借りることでいくら必要なのかですが、
まず、いつまでガレージを利用するのかという事が問題です。
仮にあと5年くらいで車はもう乗らないという方で、毎月2万円のガレージ代を払っているというケースでは、120万円かかることになりますが、その費用で駐車場ができるかどうかという事になります。
自動車に乗り続ける期間と比較して検討をすることが大切なのです。

また、先ほどの建物内に車庫を設けようとするケースにおいては、プランニングの面でも注意が必要です。
自動車というのは、実は家の中に入れようとすると意外と大きいものとなります。
日本車は大きくても5メートル以内のものがほとんどではありますが、
6畳の部屋の縦長の方向でも柱の芯々寸法で3.64mしかありませんので、6畳間のスペースに車は入りきりません。幅もドアを開けるスペースも考慮すると、結構な空間を用意しておかなければならないのです。

もちろんこういった設計面や条件面については、場所や内容など条件によってさまざまなのですが、費用だけのことで考えている場合は、最初に要望を伝える時にリフォーム会社にまず聞いてみる事をお勧めします。
単純に要望として「ガレージが欲しい」とだけを伝えた場合には、びっくりする様なプランニングが出てきたり、出てきた見積りに驚かされるということが少なくありません。
もちろん、その後に打合せをして修正をしていけば良いかもしれませんが、双方にとって無駄な時間ともなり兼ねません。
駐車場は意外に大きくて、新設には結構な費用がかかるものですので、注意をしながら相談をすることが必要かと思います。

Kousuke Kitamura

≪大規模リフォームその他の虎の巻はこちら≫
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