全面リフォーム 費用を後から請求されるのは何故
全面リフォーム 費用を後から請求されるのは何故
全面リフォームを検討される家の多くが30年や40年以上経過しています。
もちろん、これは様々なケースがありますので、
例えば、早い段階で大規模な間取り変更をされるケースや、
逆に50年以上住み続けたお家をリフォームしようと計画されることもあります。
築年数が浅い場合には比較的少ないですが、
古い木造住宅の場合には、構造的な部分が極端に傷んでいるケースがあります。
その代表的な例はシロアリによる食害と腐朽です。
例えば水まわりのように、普段から湿気も多く水も浸透しやすい場所では、
シロアリが好んで木材を食べに来ます。
シロアリとは日本全国どこにでもいる虫で、
自然界では倒木や枯れ木を食べて土に還す役割を担っています。
ところが家を土に還されてはたまったものではありません。
シロアリによる食害や水漏れなどから発生する腐朽は、
一度起こってしまうと元には戻せません。
対処方法は傷んだ部分の部材をまるごと取り替えてしまう、
というものになります。
通常このような被害というのは、生活をしている
住人からは目の届かない場所で進行しています。
それに、床下だけでなく壁の中でも起こっている可能性がありますから、
床や壁を解体するまでは全ての被害を把握することは困難なのです。
では、先に調べておく必要はないのでしょうか?
先ほど部材をまるごと取り替えると書きましたが、
それはすべて費用が発生してしまう内容になります。
施主の要望だけを聞いて、事前に調査を行わずに進められた計画では、
元々の見積りの中に、腐ったり食害を受けたりした場所の補修費用は含まれません。
これらがすべて、後から追加費用として請求されることになる可能性があるのです。
全面リフォームともなれば、金額もかなり大きなものになります。
さらにその上で、工事が進む度に追加費用が発生してしまっては、
工事の予算もまったく狂ってしまいます。
悪質なケースとしては、
安い見積で契約しておいて、
今更他の会社に頼んだり断ったりすることができないような状態で、
高額な追加費用を請求するようなこともあります。
ですからすべてを把握できないまでも、
事前に可能な限りしっかりと調査をしておいてもらうべきなのです。
現在の状態を確認し、ある程度の被害を想定しておけば
後からの追加費用が驚くような多額の費用になることがありません。
会社によっては追加費用を請求しないと約束をするところもあるようですが
事前の調査がなければ、工事が始まってからの追加費用は当然発生する
ぐらいに考えて、各社の対応を会社を決める前にしっかりと確認しておきましょう。
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