リフォームコンパス

シロアリに食べられていた場合の対処

大規模なリフォームで、床をめくったりすると
床下の部分がシロアリに食べられてしまって、木材がスカスカになっていることがあります。

シロアリは木材の中の柔らかい部分を食べ、固い繊維質だけを残していくために、
スポンジ状の木材に変えられてしまうのです。
これを食害と呼びますが、食害の程度によって対処方法は変わってきます。

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例えば、表面だけを食べているような場合、
土台などの木材の芯の部分がしっかりと残っていたりしますから、
このようなケースでは、食害の部分を削り取り、同質の木材で埋めていく形をとれば
また同じ部材のまま使っていくことができます。

もちろん専用の接着剤で固めてしまうなどの対策は必要ですが、
被害が少ないために、大きな補修は必要としない可能性があります。

また、その逆で腐朽と共に木材が原型を留めていない場合もあります。
タイル貼りの浴室の土台などや、雨漏りし続けていた部分の柱などに見られますが
完全に木が消失していることもあるのです。
こういった場合には、土台ごと取り替えてしまったり、
柱の根元を付け替える、根継ぎと呼ばれる工法がとられたりします。
また、補強のために、横に柱を添えて緊結したりと、
症状に合わせて対処していくことができます。

ただ、問題になるのはその範囲であり、
やはり被害部分が大きくなれば、その補修範囲も広くなり、余分な支出につながる恐れがあります。
会社によってはそういった後からの追加工事について費用請求しないところもあり、
安心感があったりもします。
そうでない場合でも、工事前にできる限り調査・判断をしながら
出てきた被害箇所については、良心的に対応してくれる会社も意外と多く、
悪質な請求をしてくるような体質の会社なのかどうか、
そのような被害部分が出てきた場合には、どのように扱うのかを
事前にしっかり聞いておくことが大切でしょう。

普段からシロアリのことばかりを気にして生活している人は多くありません。
むしろ虫歯のように、知らず知らずに悪くなっていることも多く、
どんなことが起こり得るのか、その際にどうしたらよいのかといったことを
しっかり知っておくことが大切でしょう。

木造の住宅は、腐食や食害があったとしても、
その多くのケースでは補修や取り替えができる、優れた構造でもありますから、
過度に心配する必要はないのかもしれません。

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