住宅の全面リフォーム 要望を伝えるコツ
住宅の全面リフォームを考えた時に、
営業担当者に「どのようなご要望ですか?」
と尋ねられることは非常に多いと思います。
それに対して「キッチンを替えたい」と答えたとします。
するともちろんキッチンは新しくなります。
しかしそれだけで良かったのでしょうか?
元のキッチンは自分にとって少し低くて長く調理すると腰が痛くなるし、
また今の向きでは、向かいの家の窓と向き合ってしまっていたり、
友達が来てるときに自分だけが後ろ向きになったり、
利き腕的には左にコンロがある方がよかったりなど、
新しくなるだけでは元々のストレスの改善が少ししか出来ない結果になってしまいます。
また、台所と隣の洋室を繋げてLDKにしたいと要望したとします。
するとこれも間の壁を撤去して、その分壁や梁の補強をしてLDKができるでしょう。
しかしその理由が、
主人や3人の息子の夕食の時間帯がそれぞれで、奥様としては1日に何度も運んだり、
片付けたりしなくてはいけないことが、ストレスになっていたということもあるかもしれません。
その場合、LDKにしたうえでさらに食堂にあるようなガラス棚をつけておけば
焼き魚や卵焼きなど作り置きできたりして、もっと楽になるかもしれません。
つまり、端的に要望だけを伝えると本来リフォームすることによって
付け足す事が出来る、付加価値を見逃してしまう恐れがあります。
その他、このような類のことが全面リフォームともなると、たくさん付きまといます。
もちろん、このようなことは前述したように業者が
お客様からしっかりヒアリングした上で、
提案するべきことですが、なかなか出来ない担当者が多いのが現状のようです。
それが出来る業者や担当者を見つけることは非常に重要ですが、
同時にご自身がしっかりと伝えられるようにすることも必用なことでもあります。
家族が全面リフォームをすることで幸せになるためには、
現在の生活のストレスや不安、きっかけなどが業者に伝えることの中で、
最も重要なことの一つになると思いますので、ぜひ考えてみてください。