全面リフォーム 保障の落とし穴
住宅の全面リフォームにおいて、
設備機器を自分で用意して、設置工事をリフォーム会社に依頼する
そんな計画をされる方がおられます。
例えばお知り合いに機器のメーカーの人がいるとか、
親戚が設備機器を仕事で扱っているなどといった場合です。
そういう要望をされた場合に、おそらくリフォーム会社によって対応は様々でしょう。
まったくできない会社もあれば、快く承諾してくれる会社もあるかもしれません。
ただ、そういう場合には少し注意しておかなければいけないポイントがあります。
なぜ設備機器を支給で工事することができないのか？
実はこれは保障に絡むお話になるのです。
例えば新しい設備を入れて、何年後かに不具合が起こった場合、
「問題はどこにあるのか？」ということになります。
例えばそれがシステムキッチンだった場合、
キッチンメーカー側の商品の不具合によるものなのか、
取り付け方法といった施工性の問題なのか、
起こった現象だけでは判断できないことがあります。
その場合にお互いに相手方の責任を指摘して対応しない、
あるいは対応がとても遅れるということがあるのです。
材料・組み立て共に一括してリフォーム会社に依頼していた場合では
どっちの問題だったところで責任はリフォーム会社が負うことになります。
まずはリフォーム会社が対応をし、
その後商品の不具合であればメーカー側に修理の指示が出るというように
対応の流れはスムーズになります。
全面リフォームをするような場合は、
工事後は当分家の修理はしなくていいと思って計画しています。
しかし万一不具合が起こった場合に、
きちんと対応してくれないととても残念なことになりますし、
裏切られたような気持ちになるでしょう。
自分で設備機器を用意して、
取り付けだけをリフォーム会社に依頼するようなケースでは
そのあたりのリスクもきちんと考慮して計画しておきましょう。