全面リフォーム 資料請求時の情報
【資料請求とはひと味違った希望請求】
全面リフォームを考え始めたときにすることはいくつか考えられますが、
その中のひとつに資料請求があります。
資料請求というのは、
その会社の商品の仕組みや特徴を把握するためには有効な手段です。
そしてそれと同時に多くのケースで
リフォーム会社への最初のアプローチになるのが資料請求でもあります。
あえてここではその「資料請求」について考えてみたいと思います。
先ほど「最初のアプローチ」という言葉をつかいましたが、
実はとても重要な意味をもっています。
お客さんの立場での資料請求とは、
「いくつかのアンケートに答えて希望のカタログを書いて、
あとは住所氏名等々いわゆる個人情報を書き込むもの」度にしか過ぎません。
ところが、それを受け取るリフォーム会社の立場では少し違います。
「住宅リフォーム」というサービスを提供している会社にとって、
そのお客様の情報というのはとても重要な意味をもっているのです。
なぜなら会社というものは
きちんと売り上げを上げていかなければ存続する意味を持たないからです。
その売り上げは顧客情報にかかっているといっても過言ではありません。
つまりお客さんが何気なく投函したハガキは、
リフォーム会社に届いた時点で、
極端に言えば会社が経営を存続するための資源となるのです。
さらに会社はそれを地域で振り分けたり、人で振り分けたりしていきます。
もっとも効率よく資料請求から商談へ持ち込み、
さらには契約まで至る方法・人を選んで配分される訳です。
そしてそのハガキを配られた営業の担当者は住所や年齢、筆跡
(意外と注意深く見たりするものなんです)をじっくり観察し、
どういうアプローチをしていくか考えたりします。
もちろんそこに書かれた情報は少ないですから、
電話や訪問といった形を繰り返し、なんとか商談に持ち込もうとする会社も存在します。
中には強引なアプローチが苦手で資料請求をためらう人もいるのではないでしょうか。
一般的に広告の隅についていたりする資料請求のハガキには、
あまり多くの質問は書かれていません。
なぜならアンケートに答えるのがおっくうになるようでは投函してもらえないからです。
実はここに資料請求の極意があります。
質問されないから書かないのではなく、
空欄等を最大限に利用してメッセージを会社に届けるのです。
例えば「考えているのはまだ当分先だけれど、今のうちから情報を集めておきたい」
のであれば、そう書いておきます。
更には電話・訪問を断ってしまうのも手です。
「今はまだ考え始めたばかりです。まずは資料を見させていただきたいと思うのですが、
電話・訪問はご遠慮申し上げます」と書いておけば、
かなり電話や訪問は少なくなるはずです。
そしてそれでもしつこい電話や強引な訪問をしてくる会社があれば、
思い切って選択肢からはずしてしまうのもよいでしょう。
また、具体的に計画を進めたいと思っている場合は、
希望する連絡方法や時間帯などを書き込んでおくと
非常にスムーズに打合せに入ることができます。
一般的に言われてはいませんが、
実は「じっくりと打合せに応じてくれる担当者を希望します」などと
書いてしまうのもとても有効な手段です。
先ほどから書いているように、
会社の目的はお客さんと数多くの契約をして、無事に引き渡して売り上げを上げることです。
そのお客様側から希望が書かれている場合、
できる限りその要望に応えようとする心理が会社側にははたらくのです。
担当者のタイプを考慮して振り分ける程度のことは、
通常すんなりと受け入れられる要望だったりします。
記事のタイトルにあえて「希望請求」とさせてもらったのはそういう理由です。
今までの現場経験の多い人、ある程度権限をもつ人、女性の建築士・・・等々
思い切って要望してしまうのも手です。
何も希望を出さずに、たまたまやってきた担当者との相性だけで
その会社を判断してしまうのももったいないかもしれませんからね。
全面リフォームを成功させる秘訣、
それは意外と打合せに入るずっと前から始まっています。
希望請求は決して難しいことではないので、ぜひ試してみてくださいね。