全面リフォームの収納の考え方
全面リフォームを考えるときに、
比較的重要視されるものに収納の量という問題があります。
「収納の量はどれぐらい必要か?」という問題は
「いま現在の量と比べてどうなのか?」と考えがちになりますが、
本当にそれでよいのでしょうか?
もちろん今の生活で必要なものが収納の中にしまわれているのですから、
減ってしまうということに対しては抵抗を感じることでしょう。
しかし、間取りとは限られたスペースの中で工夫して決めていくものです。
無限に収納にスペースを割く訳にもいきませんから、
適度な収納の量が必要だと考えるべきかもしれません。
では適度な収納の量とはどれぐらいなのでしょうか?
よく「家の10%が収納の理想」なんていう言葉を見かけます。
しかしそれでは大きな家の10%と小さな家の10%では収納に
使われるスペースが格段に違うということになってしまいます。
大きな家に住んでいる人の方がそれだけ荷物が多い、とは一概に言えませんから
やはりパーセンテージで収納の量を決めるのには無理があります。
結局のところ、必要な収納の量は各家庭ごとに違っており、
さらに「必要だと考える荷物」の定義も家庭によって違うのです。
上手に生活しようと思ったら、
まず自分の家に「必要なものは何か」を考えるべきかもしれません。
そして長くしまっていて使わずにいるものは、
おそらく捨ててしまっても何の問題もないものなのです。
まずは自分たちの生活スタイルをしっかりと見つめて、
それから全面リフォームの設計にとりかかることが大切かもしれませんね。