大規模リフォーム リビング階段の是非
大規模リフォームでは、よく間取りの変更が行われます。
それまで長年にわたって生活をしていて、不便に感じているところや不満なところなど、
大規模リフォームをきっかけとして、暮らし方を見直すきっかけになるからでしょう。
そんな中で、最も劇的に間取りが変わる部分として、
「階段」の存在があります。
階段の位置・上がり方を変更するということは、立体的な動きの部分が変わるということですから、
例えば二階の使用頻度がそれによって変わる、などということも極端に言えばあるのです。
そして、最近の傾向として、リビング階段、つまりリビングの中に階段を設けてしまう
という形を希望される方が増えているように思われます。
特に子育て世代にその傾向が強く、
子供部屋を与えたときに、子供が帰ってきても、顔を合わさずに部屋に入ってしまうことを意識
されているのだと思います。
自然な動線の中に、家族が集まるリビングを取り込んであげると、
子供たちは必ず家族の集まるリビングを通ることなり、
表情やしぐさなど、注意深く見てあげられることになります。
その一方で、リビングの中の階段を嫌う人もいらっしゃいます。
その大きな理由は光熱費の問題です。
階段はどうしても上下の空気の流れを生んでしまう場所です。
リビングの空調が階段の存在によって効率が悪くなるということは否めません。
格好の良いオープンな階段や吹き抜けの空間があるほど
効率は悪くなるのです。
新築住宅の場合には、断熱性と気密性を高めて家全体で空調を効かせるという
全館空調の考え方もありますので、一概には言えませんが、
大規模リフォームの場合にはそこまでできないことも多く、きちんと考えておかなければなりません。
断熱性を高めておくのはもちろんのこと、
邪魔をしないような引き戸を上手にデザインして取り付けてみたり、
見た目だけではない、住んでからの機能性も意識してプランニングしきましょう。
デザイン・機能、ともに満足のいくものをしっかりと打ち合わせして決めていくことが大切です。
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