大規模リフォーム 耐震診断の着眼点
大規模リフォームの中で、特に木造住宅の場合には耐震について考えておきたいところです。
例えば、自分の家はそれほど「耐震」を気にしなくてもいいよと考えている場合でも
リフォームをすることで、家が弱くなるというのはどう思われるでしょうか。
もちろん、そんなことは望まないでしょう。
実は、木造住宅で間取りを変えたりするような、大規模なリフォームの場合には
耐震補強工事をしなかったとしても、こうした家の耐震性を考慮しながら計画していく必要があるのです。
ところが、耐震診断そのものがいい加減にされてしまうと、こうしたチェックは意味をなしません。
現在、耐震診断ソフトは様々なところから発売されていますが、
基本的には一般診断法と言われる、破壊を伴わない目視による判定と計算による診断が主流となっています。
つまり、建物の現状をいかにきちんと把握し、診断に反映させているかというところが重要になってくるのです。
劣化しているところはないか、床下に白アリの被害や基礎のひび割れが出ていないか、
壁や天井に雨染みができていないか、床に傾きや床なりが出ていないか、
窓がどこにどんな大きさで入っているのか、壁の下地材は何でできているのか、
土壁の厚みはどれぐらいあるのか、樋に変退色が出ていないか、
これらのものは、診断時にすべて必要になってくる項目です。
ただし、どこをどう見て判断しているのか、を見極めることは通常難しいかもしれません。
そこで、参考にするのに1つ分かりやすい指標があります。
それは、調査時にどの程度写真を撮っているかを見ておくということです。
各部屋ごとに簡単に写真を撮影しているだけでは、本当に細かな劣化度合いを判断してくれているとは言いきれません。
一方で、ひび割れや傾きに注意しながら現状を確認している人の場合、
注意すべきポイントが多い分、必然的に写真枚数はとても多くなるものです。
悪いところを見つけてきちんと写真で見せて報告してくれると、やはり安心度は高くなります。
そして、そういう人ほど診断にもきちんと反映させて、本当の数値を計算してくれる可能性は高いと言えます。
調査後に耐震診断の結果を説明してくれるのを、しっかり聞いて判断していくことも大切ですが、
調査しているときの着眼点を写真の撮影枚数でそれとなく把握することができるのです。
ぜひ、計画を進められるときには、「どれぐらい写真は撮られたんですか?」とさりげなく聞いてみて下さい。
きちんとした指標はありませんが、100~200以上撮られていると安心感は高いかもしれません。
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