リフォームコンパス

大規模リフォームの地震対策

大規模リフォームを考える際に、よく検討される項目として、
「耐震補強」があります。

3e1e54f75ab2acf3cb0c4b5fa70842fb
耐震補強とは、読んで字のごとく、
地震に耐える力を住宅にもたせる工事をいい、
一般的には筋交いや金物、あるいは面材耐力壁と呼ばれる
構造用合板やその他パネル系の部材などを家の壁に取り付けて
大きな地震の揺れに対抗しようとするものです。

耐震補強は特に木造の住宅においては、比較的施工がしやすく、
もちろん壁や天井をめくったりすることは部分的にせよ必要ですが、
きちんと診断をして、適切な位置に耐力壁を設置しておくことは、
地震に備えるという観点では非常に有効です。
特殊な装置を必要とせずに対策ができますから、国は積極的に耐震補強を進めているという訳です。

ところで、地震への備えとして有効なのは、耐震補強だけでないのはご存じでしょうか?
実はそれ以外に、制震・免震という工法があるのです。

制震というのは、壁などの中に特殊な装置を取り付け、
揺れのエネルギーを熱エネルギーなどに変換することで、揺れを吸収する方法と考えると良いでしょう。
建物の揺れによる変形の角度を油圧ダンパーやゴムを利用した摩擦で制御するやり方で、
装置の取り付けが必要となりますので、一般的には耐震補強に比べると高価になります。
ただし、基礎のない昔ながらの家の場合には、
家全体の基礎を新たに新設することに比べれば費用を抑えることができたり、
不用意に壁を造らなくても対応ができたり、という可能性があります。

もう1つの免震というのは、地面と建物の間の縁を切ることで、
地盤の揺れを建物に伝えないように制御する考え方です。
いくつものボールの上に家が建てられているイメージをすると分かりやすいかもしれません。
高層ビルなどで採用されており、名前は既によく聞くようにはなっていますが、
住宅に導入するとなると、やはりコスト面が気がかりではあります。

というように、地震対策という観点であっても、
様々な方法でアプローチすることができます。
もちろん耐震補強であっても、業者によって施工方法は様々なバリエーションがあり、
一概にどれが良くて、どれがダメだとは言いきれません。

難しいポイントではありますが、
詳しく説明を聞いて、コスト・効果などについて詳しく聞いておくことが必要だと思います。
家族や財産を守ってくれる、家の補強工事です。
せっかくの大規模リフォームなのですから、しっかりと備えておきたいところです。

写真1-5

≪リフォームコンパスの業者選びの方法はこちら≫

Copyright © Reform Compass All rights reserved.