リフォームコンパス

家族の思いを聞いてみる

全面リフォームを考え始めると、今までの自分の暮らしについて見つめなおしてみたり
どのように過ごしているのかを考える機会が増えてきます。

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例えば
歳とともに上るのがおっくうになってきた階段
いつもジメジメして気分の良くない洗面所
長い時間を過ごしているのに、どうも雑然として落ち着かないリビング
2階の音がドンドン響いて、眠っていても目が覚めてしまう寝室
どうも家事がはかどらない水まわりの配置など・・・。

誰しもが毎日の生活がどのようなものか、を考えながら過ごしている訳でもなく、
家のことを考えて初めて、クローズアップされる部分なのだと思います。

生活の中で感じるストレスや悩み、不安・不満などの要素は
そのまま次の新しく素晴らしい住まいをつくるための材料になります。

そしてそれは、一緒に住んでいる家族全員にも同じことが言えるのです。
もちろん、すぐに出て行ってしまう予定の人であれば、そこまで意見を聞くことはないのかもしれませんが、
これから何年も住む予定の家族であれば、きちんと意見を聞いておいてあげたいものです。

ところが、よくやってしまうのは、
「リフォームしようと思うんだけど、どうしたらいいと思う?」
という質問を投げかけてしまうことです。

こう問いかけられた人は一生懸命答えを出そうとします。
ところが実はこの質問は、
どういうリフォームをすべきか、という本来はプロが考えるべき領域を聞こうとしているのです。

そして誤った解決策を打ち立てて、それを要望として業者に伝えてしまったりします。
業者側が非常に優秀な担当者であれば、そのことに気づいて上手に誘導してくれることもあり得ます。
ところが、常に家族全員がそろって打ち合わせできる訳ではないでしょうし、
リフォーム会社の担当者が誤りに気づいて、本当はこういうことだなと理解してくれるとは限りません。

そこにいない人の要望として、
担当者は「間違った解決策」を鵜呑みにすることがあるのです。

つまり、一緒に打ち合わせに参加できない人ほど、
解決策を聞くのではなく、普段の暮らしの中で感じている「問題」を
そのままの形で聞き出してあげることが大切なのです。

日ごろ何を思い、どのように過ごしているのかを上手に聞き出してあげるべきなのです。
そこに住む人全員の思いをしっかりと反映させることができたとき、
計画した全面リフォームは、きっと成功のリフォームとなることでしょう。

規模の大きなリフォームになればなる程、ぜひじっくりと家族の声に耳を傾けてみてください。

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