家の傾きについて
家の傾きについて
全面リフォームを考える方の中には、
そのきっかけとして「家の傾き」と答える人がいます。
露骨に床の傾きを感じる場合もあれば、
サッシや襖が閉まりにくくなるなどの建具の傾きから、それを感じる場合もあります。
特に木造住宅でよくあるのですが、
築年数を経るにしたがって、傾いている比率は高くなっています。
ただ大切なのは家がなぜ傾いたのか？ということです。
木造の場合には経年変化による木の反りや
仕口・継ぎ手といった繋ぎ合わせの部分のゆるみが原因になりますが、
築年数が浅くても大きく傾いている場合もあります。
気をつけなければいけないのは、地盤の沈下によって家が傾いている場合です。
地盤そのものが傾いてしまった場合には
リフォームでそれを修正することは、なかなか難しくなります。
基礎の下に新たに杭を打ち込んで、基礎を増し打ちしたりすることもできますが、
それには、費用もかなり必要になってきます。
場合によっては建て替えてしまった方がよいケースもある訳です。
また、建物の周囲のコンクリートにひび割れもなく
基礎にも異常がないような、地盤による傾きが考えにくいケースでは
どの程度の傾きなのかによって対策は変わってきます。
技術の面では、リフォームでも傾きを修正することができるかもしれませんが、
長い年月をかけて少しずつ少しずつ傾いた建物を無理に修正しようとすると、
違う柱が余計に傾いたりと、決して傾きを是正することが
最良の対策とは言えない場合があるのです。
その場合は耐震補強も含めて
既存の構造体をそのまま生かした状態で、丈夫に強くする工事を行い、
床や壁・天井といった仕上げになる部分は水平垂直をしっかり整えて工事していきます。
すると柱や梁が少し傾いていたとしても、
人の目に触れたり使用したりする部分については、
しっかりまっすぐになることになります。
家の状態や症状によってどのような工事が必要なのか、
どうするのが一番よいのかという答えは違ってきます。
事前の調査で建物のどの部分がどれだけ傾いているのか、
しっかり調べてくれる会社もありますから協力してもらって、
まずは現状を把握し、的確なアドバイスをもらえるようにしましょう。
傾きの原因も含めて、建物調査を無料で行ってくれる会社も
たくさんありますので、ご利用されてはいかがでしょうか。
家が傾いている場合、その工事会社も、より慎重に見極めていきたいものです。
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