住宅の全面リフォーム 耐震補強
住宅の全面リフォーム 耐震補強
木造住宅の全面リフォームの場合、
その多くは耐震補強も計画の中に組み込まれたりします。
その際に指標として利用されているのが、
日本建築防災協会発行の「木造住宅の耐震診断と補強方法」という書籍です。
ここには耐震診断で必要となる項目や方法について細かく記されているのですが、
内容については残念ながら一般の人が見てすぐに理解できるようなものではありません。
では各社から提出される耐震補強計画について、
チェックすべきポイントはないのでしょうか?
一般診断法と呼ばれる比較的簡易且つ最もメジャーな診断方法において、
耐震診断の評点というのは、
建築基準法上必要とされる壁の強さに対して実際の壁の強さがどの程度かという
割合を中心に判定される形になっています。
必要な壁の耐力と実際の壁の耐力がちょうど同じだった場合、
100%つまり評点1.0になると思って構いません。
この評点を上げるために耐震補強の計画をしていく訳なのですが、
耐力壁と呼ばれる耐力の強い壁を新たに設置していく他にも
いくつかの手立てがあります。
まずは屋根の重量を軽くすることで建物の重量を軽くするということ。
それから劣化度と呼ばれる「建物の傷み具合」を是正して
評点の低減(傷みがあると評価が下げられるような掛け率)をなくすやり方。
これらは耐力壁をひとつずつ設置していくよりも、
評点を高める効果があることがあります。
しかし気をつけなければならないのは、
劣化度を是正する工事が行われる予定もないのに、劣化点数を外してしまうだけでも、
耐震診断書では1.0を超える評点が出ていたりするのです。
耐力壁の設置の仕方は各社それぞれの特徴があったりして、
内容も専門的なために一般の人が判断するのは難しいのですが、
この劣化度については耐震診断書に「劣化点数」という表が
付けられていますので、比較的分かりやすくなっています。
提案されている工事内容と劣化点数のチェックが、劣化の外されている内容とが一致しているか、
少なくともその点については自分でも確認できますので、
ぜひしっかりと見ておきましょう。
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