住宅の大規模リフォームの業者選び段階で、
気にされることの一つに「工事の質はどうか」ということがあります。

工事の質は、業者ごとに変わるものですので、特に、重要なものでしょう。
そこで、工事中に関わる人について考えてみます。

工事中に中心的な役割を果たすのは、
・工事管理者
・各職方の責任者
・職人さん
一般的には、この３種類の人たちになります。
もちろん、営業担当者や設計担当者がその役割を果たす仕組みの業者も多いですが、
ここでは、工事担当にスポットを当ててみることで進めていきます。

よく、実際に行うのは職人さんなので、その人の腕によるものだろう、と言われます。
質を左右する要素としては、その通りではありますが、
その職人さんの腕を事前に確認することは、現実的には非常に困難です。
業者によっては、現場見学会なるものを開催していることもありますが、
それを見ても職人さんの腕がどうかまではなかなか判断できません。
見学会時点では、通常、綺麗にしていて悪いところは見えないようになっていることが多いので、
その腕が良いのかどうかを判断することは難しいからです。
また、その現場見学会を見ても、その施工を行っている職人さんが、
自分の家の工事を担当するかどうかは分からないことも、その理由です。

つまり、実際に、自分の家を担当する職人さんの腕が良いかどうかを事前に確認することは
非常に困難であると言えます。
そこで、確認しておきたいことは、請負業者の管理方法です。
工事管理者が誰なのか、
その人はどのように管理するのか、
を確認しておくことが大切です。
出来れば、どんな人であるのかを見て、
どれくらいの頻度で現場に来て、
どういうことをして管理するのか、を聞いてみましょう。
専門的なことは分からなくても、しっかりしてくれそうかどうかは説明の内容や雰囲気でも判断できます。
また、その時の説明は、当然、約束になり、業者側も言ったことをより意識的に守ろうとします。
そして、その管理方法は業者によって違う部分でもあります。
相見積もりを取られているときに、各会社から確認し、判断の材料の一つにされると良いでしょう。
もちろん、業者を選ぶ基準は、他に、提案内容や費用などもあります。
そちらをむしろ重要視する人は多いでしょう。
ただ、リフォーム工事を契約するというのは、
この内容でこの金額で行いますという約束しているにすぎません。
さらに、大規模リフォームとなると、その約束通りいかないことも起こり得ます。
その都度、対応してもらわないといけないことになるのですが、
その為にも、工事中の管理方法を聞いておくことはとても重要です。

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