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現地調査で業者を知る

現地調査で業者を知る

住宅の大規模リフォームの業者を決定する際に
現地調査の仕方でその会社の技術レベルの一部を判断することができます。


現地調査というのは、業者に家に来てもらい
既存の家の状態や立地状況、または関連する法律などを調べてもらうことです。
現地調査というのは、実は業者によってかなり違いがあるのです。

ここで、私たちが思う「現地調査で業者にやっておいてほしいこと」を挙げてみたいと思います。

1、屋根調査
一戸建ての場合で、屋根の種類や重さ、またはその下地の状態
樋の状態などを、実際に屋根に上って写真つきで報告してもらう。

2、床下調査
一戸建ての場合で、基礎や土台の種類や状態、地盤が沈下していないか
湿気の程度は適正か、シロアリの被害や生息状況、
水漏れがないかの配管状況または経路
実際に潜ってもらい写真つきで報告してもらう。

3、既存の間取り
実際の寸法を測って間取りを把握し、柱の位置
また壁の作りや段差、床の下地の把握、天井高さ、
サッシの種類や大きさまたは高さなどをその場で図面にしてもらう。

4、天井裏の状況
実際に天井裏に上ってもらい、骨組みの大きさや材質、間隔
金物の状況、または天井と骨組み(梁、桁など)のすき間
断熱材の有る無し、空間の大きさ
これも写真つきで報告してもらう。

5、家の傾きや劣化状況
機械や道具を使って垂直、水平の程度が経年変化によるくらいのものかどうか
経年変化程度に納まっていない場合はその原因
(地盤が傾いているのか、建物がいがんでいるのかなど)
または、クラック(ひびわれ)、不陸、すき間、など
これらを把握してもらう。

6、排水、給水、電気
水回りの排水経路や外部の会所の状態や配置
給水管の大きさやメーターの場所や大きさ
電気の容量やブレーカーの種類や数
これらを把握してもらう。

7、既存の家具や電化製品
特に大きなものでリフォーム後も使うであろうものの寸法
電化製品の容量や製造年月等
これを把握してもらうことで、プランの時に図面に配置できる。
以上、この1~7の項目はお客様にとって出来るだけ調査段階でしてもらいたいことです。

もしこれらの項目を満足しない業者であれば、要注意だといえるでしょう。
なぜなら、現地調査というのはこれだけではなく、
大規模リフォームの場合は工事が長くかかることもあり、
近所の状況(境界や近隣の窓・換気扇の位置、給湯器やエアコンの室外機の位置など)や
搬入経路、資材や廃材の置き場所、周辺の電線などなど
その他いろいろ考慮しとかなければいけないことがたくさんあるからです。
また、リフォームの場合はあまり考慮されないことが多い様ですが
関連する法律もきっちり把握しとかないと、後で大変なことになる事もあります。

マンションの場合は、そのマンションによって条件や規約も存在するので、
そこにも注意をはらってもらわなくてはいけません。
助成金がらみのことも知っていてもらわないことには
もらえるお金を逃してしまうことにもなり得るのです。

このように、現地調査というのは、お客様の立場からすると、
個々のたくさんの情報を業者に把握してもらわなくてはいけませんので
それなりにノウハウや理念が必要になります。

前述しました1~7の項目程度はしてくれているかどうかで
一つの判断要素にしてはいかがでしょうか?

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