住宅をリフォームする時に、数社から見積りを取り比較することが大切になります。

これは、皆様すでにご周知の通りで、実際に相見積もりを取られる方は多い様です。
ただ、部分的なリフォームの場合は、商品程度や金額など比較しやすい状況であると思いますが、
大規模リフォームともなると、この比較は結構、難しいものになります。

それは、計画が統一にならないことが多いからで、
そこに使用される素材や商品も違ってくることもよくあります。
そもそも業者によって間取りプランや工事内容も変わってくるので、
素材や商品、その金額だけを比較する事に重点を置くわけにはいかなくなります。

では、何を比較すればよいのでしょうか？

大きくは３つあると考えます。
１つ目は、プランニング計画とトータル金額
２つ目は、工事内容の説明と自分たちへの対応
３つ目は、担当者を中心とした人への相性

それぞれを簡単に説明します。
・１つ目のプランニング計画とトータル金額
これは、ヒアリングをしっかりとしてくれるかどうかが重要です。
リフォームというのは自分たちの家を自分たちのお金で自分たちの幸せの為に行うものですので、
まずは、自分たちのことを理解してくれることに努める姿勢が大切になります。
そのうえでプロとしての付加価値を付けた提案をしてもらいたいところです。

それと、トータル金額はやはり払えなければ絵に描いた餅になりますので、
出された金額が許容する範囲になるかどうかは当然重要になります。
ただ、最初の概算で出された金額で判断するのは早計な場合があります。
とりあえず、この内容でこの金額ですという意味のことが多いので、
その時点で予算をオーバーしていると、それを伝えて出来るだけ工夫をお願いしてみることが良いでしょう。
そのうえで最終的に納得できない場合は仕方ないと思います。

・２つ目の工事内容の説明と自分たちへの対応
大規模リフォームともなると各社によって工事内容はやはりそれぞれ違うことが多いのです。
ある会社はここは現状の下地を使いましょうというが、違う会社はここの下地は変えないといけませんよという、
ある会社はこの場合は補強しておく必要がありますというが、違う会社は補強しなくても大丈夫ですよという、
などなど、本当に各社がさまざまな説明をしてくることがあり得ます。

そのうち、どちらが正しいのかということはなかなか判断できないものです。
その時に、最初にどれくらい調査をしてくれていたのか、
そして、その工事内容に決めた説明をしっかりとしてくれているかを判断材料にすると良いでしょう。
つまり、どちらが信用できるのかを見極めるということです。
どちらも信用出来ると思われる場合は、各社とも調査や説明がしっかりしているということになり、
それぞれの会社が責任を持って提案していることになりますので、それ以外のことで決めても良いことになります。
実際には、その説明部分においては結構信用性が変わることが多いと思います。

また、伝えた内容がしっかりと忘れずに反映されているかどうか、
提案後に質問したことに丁寧にご回答頂けているかどうか、
自分たちへの対応がどうかということはとても大切になります。

大規模リフォームは、その後も長い期間掛かりますので、長いお付き合いになることが普通です。
良い対応をしてくれるかどうかを判断材料のひとつに挙げるべきだと思います。

・３つ目の担当者を中心とした人への相性
大規模リフォームでは、基本的に契約することを決めるまでに、
いろいろな人が出てくることがあります。
もちろん、担当者だけが自分たちの前に出てくることもありますが、
どちらにしても、自分たちの関わってくれる人との相性がとても重要になります。

それは、大規模リフォームは契約後に予定通りにいかない事が現実にはよく起こり得ます。
つまり、工事に入ってみてから想定外のことが起こることが多いのです。
その場合に、担当者を中心にして都度対応してもらうことになるのですが、
相性の合う人であれば自分たちが満足いく説明や対応をしてくれることに期待できます。

また、自分たちのことを理解してくれている人たちであれば、
やはり安心感が違ってきます。
そういう意味では、最終的には人が左右するといっても過言ではないと考えています。
じっくりと業者という観点でなく人を見極めてみてください。

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