小さな部分リフォームであれば、あまり心配しないかもしれませんが、
大きなリフォームの場合には頼むリフォーム会社の規模が気になるかもしれません。
リフォームの市場規模は年々大きくなっており、それに伴ってリフォーム会社の数もどんどん増えていますが
自分の考えるリフォームの形にふさわしい会社なのかどうか、実はそれを見きわめるのが一番難しいことだったりします。

例えば大手のリフォーム会社ですが、ハウスメーカーの系列だったり
豊かな資本を背景に盛んに広告をしたり、大きな会場でイベントを開催したりしますので、
大規模リフォームといえば、すぐに思いあたるかもしれません。
大手の魅力はやはり安心感にあると言えるでしょう。
豊富な施工実績や人材の豊富さは、小規模の会社では太刀打ちできないところはあります。
では、大規模リフォームは大手に限る・・・かといえばそうとも言いきれません。
というのも、大手には大手なりの問題もあるからです。

まずは価格面です。
大きな会社となると、相応の社員を抱えます。そうすると、「リフォームを考える人」の情報を多く集めなければなりません。
すると、相応の広告費をかけなければならなくなりますし、また人が多い分、品質を守るためには
それらを管理するスタッフを多く配置しなければなりません。
そうして管理部門が増えることで、個々のリフォームの金額は上がってしまいます。
これは安心と引き換えに致し方ない部分ではありますが、会社側にも価格努力を頑張って欲しいところではあります。

また、大手の人材の豊富さは、それがすなわち自分の家にとってベストな人に出会えるかというのとは別問題です。
例えば資料請求や電話・インターネットで問い合わせたとして、良い人に回されるかどうかというと
これは完全に運、あるいは縁だと言うしかありません。
大手にも新人だったり、強引な人、自分たちの気持ちを理解してくれない人も必ず居る訳で、
そんな人が家に訪ねて来たりすると、その会社の印象も悪くなりかねません。
実は他にたくさん素晴らしい人が居ても、です。

大規模リフォームの場合には、例えば自動車を買うのとはちょっと違った目線で会社を選ばなければなりません。
同じように高級な商品である自動車ですが、例えば系列店であれば、どこで買っても品質は基本的に変わりません。
その前提で、どこなら安く買えるか？または気持ちよく買い物をさせてくれるか？という視点で比較します。
ところが、大規模リフォームの場合には、人によって提案してくれる内容が様々です。
コンセントの位置ひとつまで気の利いた提案をしてくれる人も居れば、
こちらの要望をまったく汲んでくれない人も居ます。
そして、どちらの人も同じ会社の中に居たりするのです。

大規模リフォームのアンケートを見ていると、やはり担当の営業マンが良かったから決めた、という人が圧倒的に多いようです。
技術力や流通力、管理体制などが良い会社でも、人が悪ければそれだけで選考から漏れてしまい
実は残念なことになる場合もあります。
会社をよく見きわめると同時に、人をしっかりと選んでいくことが大切です。
これからの大規模リフォームは、初めから人を選んで任せていく、そういう形になっていくのかもしれません。

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