2014.6.9

間取り変更など大規模リフォームの耐震性の確認

木造一戸建ての大規模リフォームならではの失敗例があります。

大規模リフォームというのは、一般的な部分リフォームではなくて、
家をまるごとリフォームするとか、１階だけすべて一新するとかの、比較的に大がかりなリフォームのことです。
その中で、大きな問題になるのが間取り変更に伴う耐震性の欠如です。

そもそも、間取り変更を行うには、それなりのノウハウが必要になります。
お施主様の暮らしを理解して、間取り変更したい理由や想いに共感することが大切になります。
そのうえで、付加価値の付いた提案をしてもらうことが望ましいのですが、
その提案を気に入ったとしても、確認しなければならないことがあるのです。

それは、その間取りに変更した後に耐震性がしっかりと保てるかどうかということです。
つまり、間取り変更を計画するときは耐震診断を行い、少なくても今より弱くならないように計画をする必要があります。

そこで、よく１階だけを間取り変更して、暮らしやすくしたいというご要望がありますが、
その時に、既存の家の１階だけを調べていく業者は要注意です。
というのは、耐震診断するためには、１階、２階ともに調査をして、
現在の間取りや寸法を調べないといけないのです。

そもそも、２階がどこに乗っているのかなども知る必要がありますので、
どの柱が抜いても良いのかどうかを判断するためにも必要になります。
つまり、工事する部分が１階だけだからと、１階だけで計画をしてしまうのは
大変な失敗をしてしまう恐れがあるということです。

間取り変更というのは、家の暮らしの改善とともに、寿命にも影響するものです。
しっかりと調査をしてくれる業者を選びましょう。