リフォーム時の足場の失敗
リフォーム時の足場の失敗
一戸建ての住宅で大規模なリフォームを考えた時には、外壁工事のために足場を組むことが一般的ですが、足場の設置位置には注意が必要です。
外壁工事を行う為には、一部のみの補修などを除いて足場工事が必要になります。
足場とは、屋根・外壁の施工をするにあたって人が作業できる様に建物の外側に設置する仮設の作業床のことを指しますが、
その設置場所が自分の敷地内に収まっているかどうかが問題になることがあるのです。
敷地が広くて余裕がある場合には問題にならないのですが、特に都心部などでは敷地いっぱいに建物が建てられていることも多く、隣地と接近している場合には、隣の敷地を一部借りないと足場を建てることができないケースもあるのです。
そういった場合には、隣の敷地の所有者に事前にその旨を知らせ、了承をもらっておくことが必要になります。
また、足場そのものが自宅の敷地内に収まる場合でも、足場を組み立てる作業員が隣地に立ち入らないと作業ができない場合があります。
特にこのケースには注意が必要です。
当然そういった点も含めてリフォーム会社が対応してくれるだろう、と期待しがちですが、
意外と足場の架設工事が始まってから、隣の人から半ば苦情の様な形で「勝手に入って作業をしている」と言われることがあるのです。
これは、リフォーム会社の施工に対する姿勢や体制が、実際に指示という形で作業をする人にまできちんと行き渡っているかどうかによるものなのですが、特に大規模リフォームに不慣れであったり、外壁の工事をあまり手掛けていない会社の場合には意外とよく見られるトラブルです。
問題点や原因として考えられるのは、
・最初に調査をしに来た担当者が、足場の問題に気付かなかったこと
・調査時には認識をしていても、打合せをする際には既に忘れてしまっていた
・リフォーム会社内で情報が適切に伝わっていなかったり指示されていなかった
といったことが多いと思われますが、
一方で、敷地に関する事柄は「建築」の請負契約の範囲外なので、施主の方で準備しておいてくれなければ困る、と開き直りの様な反応があることもあります。
もちろん、契約書における文面上の範囲ではもっともな言い分なのかもしれませんが、
建築工事に慣れていない施主に一方的に押し付ける様な対応は問題がないとは言い切れません。
特に、大規模リフォーム・全面リフォームの場合には工事期間もそれなりに長くかかります。
工事業者は自分たちの工事が終われば、そこからは居なくなってしまいますが、
そこに住み続ける住民にとっては、工事が原因でお隣と揉めてしまうのはできるだけ避けなければなりません。
まずはそういった施工ノウハウも含めて、上手にコミュニケーションをとりながら工事を進めてくれる会社なのかどうか、大規模リフォームの実績の数などから判断をし、そういった会社に見積りを依頼するところから始めることが大切かと思います。
Kousuke Kitamura
≪大規模リフォームその他の虎の巻はこちら≫
Copyright © Reform Compass All rights reserved.
「リフォームで失敗しない為のお得な話」を無料でお届け!
利用規約に同意の上、メールアドレスを入力してご登録ください