大規模リフォームで失敗したりトラブルになったりする事例の中で
気を付けておきたいポイントがあります。
それは、工事に入ってからはできるだけ変更をしない、というものです。
実際には着工後の変更に起因するトラブルは少なからず見られますし、
トラブルにまで至らなかったとしても、納品や施工の間違いというものが
起こりやすいということは知っておいた方が良いと思います。

注文する側の立場としては、徐々に形になってくる着工後の方が
気づくポイントも増えてきますし、
計画をスタートしてからの時間も長くなってきていますから
情報を目にしたり、要望を思いついたりする機会も増えてしまうのは
仕方のないことかもしれません。
ところが、商品が現場に搬入されていないからといって
実際に業務上の発注がされてないからといって、
変更が容易であるとは考えない方が良いのです。

なぜなら、着工時点で大規模リフォームを手掛ける多くの会社では
細かな仕様などを決めて図面化し、
その情報が現場や下請け業者に流れてしまっているのです。
情報というのは厄介なもので、複数のところへ流れた情報をすべて変更するのは
なかなかの至難の業です。
ましてや変更を繰り返してしまったりなんかすると、どれが本当に正しい情報なのか、
というところについてまで混乱を与えてしまうことになります。

結果として、途中で変更した内容が当初の予定のまま搬入されてしまったり、
施工されて出来上がってしまったりという間違いが起こることになるのです。
言った、言わないの元にもなります。
もちろん、きちんと記録をとって変更されたものであれば、是正してくれるかもしれません。
しかし、やはり間違いは起こらない方が良いのです。
これに対して着工後であっても、追加工事などは影響が少ないといえます。
「変更」が一番問題になりやすいということです。

決めることが山のようにある、大規模リフォームにおいては特に
事前にしっかりと打ち合わせをすること、そして着工後にはできるだけ変更をしないということ
が大切になってきます。
業者側の対応としても、「着工までにしっかり打合せしましょう」と
提案も含めて色々と相談にのってくれるところが安心感が高いです。
あまりはっきりと物事を決めずに、「ともかく着工させましょう」という姿勢は危険かもしれません。
良い家を作りたいという考え方は、トラブルが生じる要素を減らすということと隣り合わせの関係にあります。
ぜひ事前にしっかりと打合せをしてくれる業者を見つけたいところです。

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