古民家リフォームでの失敗
古民家のリフォームは一般的な住宅に比べて、難しいところがいくつもあります。
例えば、差鴨居(さしがもい)と呼ばれる、構造的な梁の役割も兼ねた鴨居の高さ。
これらは1m80cmに満たない高さになっていることが多く、
この高さの概念を忘れて間取りのプランニングをしてしまうと、
工事に入ってから大変な問題になります。
それに、耐震補強工事。
古民家には基礎がないケースがほとんどで、石の上に家が乗っている状態です。
これを地震に強い家にしていくためには、技術が必要になってきます。
また、それだけでなく気密・断熱の上でも土壁との取り合いなど考慮しなければならないことが数多くあり、
古民家のことを知らない業者がこれを手掛けてしまうと、
かなりの確率でトラブルが起こってしまうということがあるのです。
例えば先ほどの差鴨居についても、邪魔だからと撤去してしまったりし兼ねません。
古民家の工事は、その規模の大きさや、家に見合った部材の選定など
一般的な住宅に比べると、費用がより多くかかってしまいます。
また、工期も新築の建築工事のように大人数の大工さんが入ったからといって
極端に工事が早く終わる訳でもなく、結局規模と手間との兼ね合いで長くかかってしまいます。
大きな家になると、半年ぐらいはゆうに掛かってしまうケースがあります。
つまり、こうした工事を任せられる業者なのかどうか、
一般的な家のリフォーム以上に見極めが必要になると言えるのです。
リフォーム会社によっては、「なんでもできます」と大風呂敷を広げているところも少なからずあります。
そして、「実績はありますか?」と普通に尋ねるだけでは、
「たくさんやっています」と答えられて見抜けないかもしれません。
そう、古民家の場合には、その会社がどれだけの古民家の施工実績をもっているのかを、
実例写真などたくさん資料を見せてもらって判断すべきです。
古民家に関しては、1件や2件工事したことがるからといって、
「実績があります」とは言えません。
色々な実例を見せてもらい、可能であれば実際に見学させてもらったりして
本当に古民家に長けたリフォーム会社、また担当者であるのかを判断していきましょう。
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