大規模リフォームに耐震補強がお勧めの理由
大規模リフォームに耐震補強がお勧めの理由
一戸建ての木造住宅で大規模リフォームを行う場合、耐震補強を同時に計画しておくのがお勧めです。
耐震補強はその名の通り、地震に耐えるようにできるだけ家を強くする工事のことです。
その他に家を地震から守る工事としては、制震や免震などもあるのですが、
住宅リフォームの中での耐震補強として最も一般的なものは「耐震」になるかと思います。
よく「耐震補強ってすごくお金がかかるのでしょう?」というご質問がありますが、
耐震補強工事そのものは、もちろん家にもよりますが数十万円くらいのボリュームであることが多いです。
しかし、耐震補強工事だけをしようとすると、一般的な工法ではなかなかそうはいきません。
それは、耐震補強として通常使われる工法では、
壁の中に補強の為の筋交い(柱と柱の間に斜めに入れる部材のこと)や耐震金物、構造用合板などを付設しなければならないので、
例えば1階であれば床下にある土台(基礎の上に並べられた構造用の木材)と天井裏にある梁に対して筋交いの端部を接合しなければならないので
基本的に床も壁も天井も、少なくとも補強する壁に該当する部分はめくらなければなりません。
そして、もちろんそれをそのままという訳にはいかないので、復旧することが必要になります。
更にそのめくった壁だけ、仕上げを補修で済ませると継ぎはぎになってしまうので、
結局そのお部屋の内装をすべてやり替える事になることが多いのです。
耐震補強を必要とする壁の配置は、耐震診断やそれに伴う補強計画にもよるのですが、
通常は1階、2階ともに何か所かは必要になるので、
触らないといけない部屋が複数になることが多いのです。
「耐震補強は高い」と思われる部分があるとすれば、まさにこういった理由です。
単純な補強というよりも、めくって工事をすることが必要になるために、多くの部分を工事しなければならなくなる訳です。
しかし、元々大規模リフォームを計画していた場合には、
おそらく耐震補強工事のために増える工事内容というのは限定的なものになります。
古くなったわが家を大がかりにリフォームするというのであれば、単純に綺麗になるというだけでなく、
新しい基準を満たすための耐震補強をして、さらなる安心を手に入れたいものです。
以前は古くなったら建て替える、というのが日本の住宅事情でしたが、
これからは既存のものを上手に利用しながら再生させていくということが大切になってくるかと思います。
その中で不安材料のひとつでもある、木造住宅の耐震面については、あわせて考えていただいた方が良いのではないでしょうか。
Kousuke Kitamura
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