大規模リフォーム 断熱材の性能
大規模リフォームや全面リフォームをする際には、床や壁・天井をめくって工事することがよくあります。
間取りの変更を行うと、例えば窓の位置が変わったりしますし、バリアフリーにしようとすると
床を下地からやり替える必要がありますから、必然的に中身をすべて撤去することになる訳です。
昔の木造の家であれば、壁の中には壁土という土が塗りこめられており、
これが下地件一部断熱の働きをしていましたが、昨今の建築やリフォームでこのような
伝統的な工事がされることはほとんどありません。
その代わりに下地の中に入れられるのが断熱材と呼ばれるものです。
形状は様々で、発泡スチロールのようなものや、繊維でできた綿のようなものなどがあります。
断熱材の働きは家の外と中の熱を遮断して、室内を快適に保たせるためのものですが、
実はその製品には性能に応じて様々な種類があるのです。
断熱材自体にはその性能を表したものが品番として記載されているのですが、
これが一般の人にはなかなか分かりません。
ですから、断熱材についての話題は、「入っているか、入っていないか」というところに行きがちです。
ただ、同じように入っていると言っても、種類によって性能に大きな違いが生まれるということを
知っておく必要があるのです。
例えば、複数のリフォーム会社に相見積を依頼しているときに、
一方の会社では10K50mmのグラスウールを壁に施工していて、
片方が高性能グラスウール24K75mmを使用している場合、その差は歴然なのです。
リフォームにおいて、この断熱の成果を事前に判断することはなかなか難しく、
工事が終わって、住んでみてからしか分からなかったりします。
ところが、実際に断熱性能の差は、冷暖房費などの住んでからのコストに影響します。
断熱材自体の施工手間は、使う断熱材の性能によって大きくかわることはありませんから、
せっかくなので良いものを使ってもらっておいた方が、将来的に助かる訳です。
リフォーム時にかける費用と後々のメンテナンスも含めた住んでからのコストとは
難しいバランスにあるとは思いますが、居住性に深くかかわってくる部分でもありますから、
ぜひ、しっかりと断熱材にはこだわって注文されると良いと思います。
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