住宅のリフォームを考える際、
特に古民家のリフォームの場合には、業者に何を伝えるかが重要になります。
つまり、どのように業者に自分たちの考えを伝えるのかということです。
効果的に業者に伝えるためには、まず生活をしている上でのストレスを挙げてみると良いでしょう。
生活ストレスは大きく分けると4つになります。
それは、
1、人のストレス
2、物のストレス
3、空間のストレス
4、気持ちのストレス
です。
例えを挙げるとすると、
主人や3人の息子たちがそれぞれ違う時間に夕食を食べる。毎食の準備と後片付けが本当に大変。
これは人によるストレスです。
人そのものがストレスになるというよりは、その人の行動や生活パターンがストレスを引き起こすと考えます。
次に、寒い冬にお風呂に入りました。水は普通に出るものの、お湯にするとチョロチョロ…。
考えるだけで辛いですね。これは物によるストレスです。
完全にストレスになります。そして分かりやすい部分かもしれません。
次は、テーブルで家族で食事をします。ふと娘が冷蔵庫からマヨネーズを取ろうと…
でも家族でギュウギュウ詰めで座っているので、移動してもらわないと冷蔵庫の扉も開けられない、といった具合。
これは空間のストレスです。逆にだだっ広くて寒い、などというのも古民家ではよくお聞きします。
4つ目は、不安なところなど、例えば地震がきたら昔ながらの我が家は倒れてしまうかも…といったものです。
これは気持ちによるストレスといえます。
このような感じで、日々の行動や気持ちを思い浮かべながら紙にでも書いていくと
おのずと今現在の、改善すべきことがわかってくると思います。
要するに、業者への伝え方としては、
「普段こういう事にストレスを感じているから、こういうところを改善したい」
と伝えればいいと思います。
自分自身で解決策を一生懸命考えて、「こういうストレスがあるから、こうして欲しい」と具体策を要望として投げかけてしまうと、
業者側からより良い提案をしよう、とか、どうしたらこの人は快適に過ごせるだろう…と考えたり提案したりすることを
放棄してしまう可能性が出てくるのです。
自分たち家族の中で生活のストレスをしっかり理解できていれば、
古民家のような大きな家のリフォームをこれから計画していく上でも、
本質をずらさずに上手に進めていく事が出来るように思います。
打合せを進めていくのにもコツがいるのです。
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