古民家リフォームの業者を決定するときに
自分の家を実際にどんな大工さんが工事をしてくれるのか、ということはとても重要です。
しかし、私たちが住宅の全面リフォームの営業をしていた時に
「どんな大工さんで工事をしてくれるの?」
と聞かれたことは実際には多くはありませんでした。
実際にどんな大工さんなのかを問うたとしても、
始まってみないと自分たちではわからないし、
大工さんの仕事については業者がきちんと管理してくれるものだから
という気持ちだからなのかもしれません。
また、契約前の段階でそんなことを聞いたところで
あまり明確な答えが返ってこないだろうから、意味がないと考えているのかもしれません。
しかし、自分の家をどんな大工さんが工事をしてくれるのかは大変重要なことです。
経験上、実はどの会社で工事をするのかということと同じくらい大事なことなのだと思っています。
古民家に限らず、一戸建ての木造住宅の場合、
構造的な補強(耐震補強など)は必ずと言ってもいいくらい必要になるケースがほとんどです。
それに対して、リフォーム会社は専門の担当者がチェック、管理をしていったりします。
しかし、例えばチェックするたびにやり直しややり替えをしていたら、
ビスを抜き差しした材料も弱りますし、工期も伸び放題になってしまいます。
大工さんにはそういった技術的なところまで最初から教育されていてしかるべきです。
そして、施工担当は、施工カ所について間違いがないかを確認をするだけで、
「特殊な場合のみ会社で検討すればよい」という状態がつくれることが理想だといえるのです。
また、古民家というのはポツンと1戸で存在するというよりは、集落の中にあることが多いいものです。
そうなると近所にも配慮が必要ですし、工事というのは多業種が集まるので、それらをまとめないといけません。
さらに、大工さん自身の本質的な腕自体も良くなければ、
歴史ある大切な古民家がおかしなことにされてしまいます
ですから、やはり契約前には、大工さんについてもしっかりと質問しておくべきでしょう。
特に重要なのは、
1、古民家リフォームをたくさん経験しているのか?
2、その大工さんは会社(元請け)とどんな関係か?
3、具体的にどのように教育されているのか?
4、棟梁や番頭さんはいつも現場にいてくれるのか?
5、その大工さんはいつも工事現場はきれいにしているか?
などでしょうか。
そのくらいの質問に対してはしっかりとした答えをもっていないようでは要注意ですね。
そしてまた、こういう質問をすることで出てきた答えが、
いわば業者さんとの間の約束になるので業者側にも、
「このお客さんはちゃんとした大工さんで工事しないといけない」というプレッシャーにもなります。
ぜひ実行してみて下さい。
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