古民家のリフォームをした際に、間取りや部屋の使い方が大きく変わることがあります。
何十年、何百年も前とは当然暮らし方が違いますから、
良いところを残しつつ、家の形を住む人に合わせていくというのは
とても大切なことだと思います。
古い家では、家の中で一番良い場所は、そもそも客間として
普段使わずに、来客時に対応する部屋として空けておく形が主流でした。
そして最も家の人がよく使う、水まわりや居間といった部分は
日当たりの良くない、家の北側の方に集められていたりするものです。
さて、リフォームによってそれが新しい形に生まれ変わったときには、
通常、照明器具を新しくしたりすることが必要になります。
(形を変えずにリフォームした場合はそのままでもいけるかもしれませんが)
部屋の形が変わることで、照明の光が届かない部分が出てきたリするからです。
そして、古民家の場合には、この照明計画も満足できるリフォームのための
重要な要素になったりもします。
古民家のリフォームをする際に、よく提案されるのは
梁や柱をあえて見せて、家そのものの価値を見せてやろうとするものです。
木のぬくもりは、たとえそれが古びて黒ずんだ柱であっても変わりません。
例えば町屋風のカフェに行って落ち着いた気分になるのもそういうことです。
そして、天井高の低い2階部分を有効に利用することも含めて
吹き抜けにしてみたり、ということもよく行われます。
照明計画に関して言うならば、こういった梁の存在や
吹き抜けにすることで普通よりもずっと高い位置になった天井など、
光の当て方や影のコントロールが非常に難しいのです。
部屋の真ん中にひとつ天井付けの照明器具を取り付けただけで終わり、
というような安易な計画だと、例えば食卓の上が薄暗かったり、
テーブルの上に梁の影が落ちてきたリ…ということもあり得ます。
そして、照明器具を付けるための配線計画は、
基本的には工事を始めるよりも前に打合せをして決めておくのが一般的なのです。
照明計画ひとつを取っても、古民家の場合には事前の計画がいかに重要かが
お分かりいただけるかと思います。
そういった細かい部分は、おそらく古民家の工事をしっかりと経験した会社、
また担当者でなければ気づかずに見過ごされれしまう恐れがあります。
そして、どれだけ入念に計画していたとしても、
工事が始まってからの現地の状況に応じて、臨機応変に変更をするなど
業者側には柔軟な対応も必要になってきます。
リフォーム会社の見積りの中には、よく「照明器具別途」と書かれています。
もちろん、最初の計画の段階で照明器具をどれにするか、
というところまで決めておく必要はないかもしれませんが、
着工するまでにはそういった細かい部分もしっかり詰めておく必要があるのです。
業者側にそういった認識が薄い場合は、ずさんな計画になったりしますので、
注意が必要です。
やはり古民家には古民家の工事に慣れた業者であることは必要条件だと言えるでしょう。
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